茶道は、空間プロデュース!?

先日、こういう3行日記を書いた。

茶道 - 3行日記(2024/1/20)|オノダダンゴ
昨日、中学時代の同級生と久しぶりに会った。彼が別れ際に話してくれた茶道の話がとても興味深かったので、明日したためようと思う。今日は夕ご飯で日本酒を飲んだため、もう瞼が落ちそうだ。

中学時代の同級生から、別れ際にふいにこう言われた。

「そうそう、最近さ、茶道習ってんだよね。茶道って、どんなイメージ持ってる?」

え?茶道? そういった和風なイメージがなかった男だったので、ふいを突かれて驚いてしまった。

「茶道ねえ。お抹茶を点てる・・・あとはマナーやしきたりを学ぶイメージしかないな。」

「一般的にはそういうイメージだよね。でも、茶道って、まあ要するに、プロデュースなんだよ。お招きする客人に満足してもらえるように、『おもてなし』の技を尽くす、っていうことなんだよ。そのプロデュースのうちの一部分が、お抹茶、なんだよね。」

なるほど!茶室の空間プロデュースまで含めた「おもてなし」だと見ると、俄然、茶道に興味がわいてきた。

お招きする客人と、身分の差に関わらず、対等な立場で接し、亭主は客人に対して敬意をもって、もてなす。茶室には、月ごとに異なる掛け軸をかけ、花を飾り、お抹茶を点て、和菓子でもてなす。こう考えると、格式張ったマナーにうるさそうなイメージが覆り、レストランでの空間プロデュースや、現代の「おもてなし」にも通じて、身近なものに感じてくる。

茶室も、空間としてもミニマルな機能美があり、茶道具や唐物といったグッズも禅宗の影響を受けている美しさに溢れている。

とはいえ、今すぐ茶道を習いに行くか、と問われると、尻込みしてしまうが、最近、お気に入りの割烹和食の個室が茶室のように掛け軸や花も飾られている和室であり、その空間に身を置くと、精神的に豊かな気持ちになる。

割烹には当然ながら客人として行くわけだが、料理や所作も含めて、その空間まるごと、もてなされている気持ちがとても丁寧で嬉しい。

そのうち、私も、招く側になって、大切な客人を茶室でもてなす日も来るのかもしれない。

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