夜、布団の中で仰向けに寝ていると、猫(男性:弟)が私の胸部にどかっと寝そべる。気が済んだら、のそのそと胸の上から降りて、股座の間に寝そべり、「んふー」とため息なんぞをついたりして、ドヤ顔をしている。どうやら私のことを大きな座布団と思っているようだ。
その後、今度は猫(女性:姉)も胸の上にやってきて箱座りをしている。やたらと顔が近い。グルグルグルグルとエンジン音を喉の奥から鳴らせている。彼女もまた私のことを座布団と認識しているらしい。
そして彼女も同様に股座の間で、アンモナイトの如く丸くなる。すなわち、姉弟ともに、私の股座で丸くなって寝るのである。
仲良く寝てるな〜、と思うのも束の間、急にスイッチが入り、股座の間のポジショニング争いで、姉弟が無言のまま叩き合いをしている。「コラコラ、やめなさいよ」と言うと、叩き合いも終わるのが不思議だ。まるで言葉を理解しているかのよう。(実際、分かっているのかもしれない)
これがだいたい毎晩繰り広げられる、猫たちのルーティンワークである。
胸の上で寝そべられたり、箱座りされるのも至福のひとときだ。
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